*PBMを遊ぶ人のゲームメモ。架空世界の話メイン。
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Private Reaction-6
2006-10-05 Thu 23:07
 久しぶりに、
 というほど(びっくりするほど)久しぶり、じゃないですね。プラリア更新です。

 1回目のリアが到着する前に書いたものなので、リアを見て書いたものではありません。見てから書いていたら、色々変わってきていたかも(と思いますが、そのまま乗せておきます。人これを蛮勇という)。
 というか、その、変わった後のを書きたいよ! うずうず。

 うずうずしますが、それより先にアクション作成ですね。がんばります。

***
 続を引き伸ばすと、プラリア本文になります。

 雨宮先生の見立てが正しければ、「何もしてない」、男の子同士の秘密の話っていうかBL注意報。

 ……かな? ←訊くな。

 夜露死苦。
 第0回プライベートリアクション
 No.P×OXXO6 担当:Sie
「散る花のように」
(このプライベートリアクションは、以下の行動選択肢を選ばれた方の全てに送られています)

■プラリアを読む
――――――――
 耳朶を通って音が流れていく。
 さらさらと。
 季節の匂いを乗せた、風が何かをくすぐる音。

 八十神学院に来るまでは、雪深いところに住んでいる、という認識はそれほど無かった。
 季節が来れば雪が降り、それは酷く積もるもので、日本のどこへ行ってもそうなのだと――いや、あそこが日本の全部なのだと、信じて疑う事もしなかったから。
 そして今後は、秋が来ても、冬が来ても、抜けるような青空が現れる事を、さほど不思議とは思わなくなった。
 ここは故郷ではなく、日本は広い。
 ただ、それだけのこと。

 目を開けると、薄明かり。
 閉め忘れたカーテンを閉じてしまいたいが、体が重くて動かない。指を動かすと、鈍く持ち上がった。やはり重い。
 昨夜のことを思い出そうとして――殆ど反射的にまぶたを閉じた。きつく、きつく。鈍い疲労感だけが体を支配する。
 このまま、いつまでも眠っていたい。

「深酒するとこんな感じやろうか」

 誰にともなく呟くと、その声も枯れていた。最悪だ。
 横になっていてもだるい以上、起き上がらなければならない。外の空気でも吸えば、少しは楽になるだろうか?
 出来れば水が欲しい。
 冷たい、凍るような水が。

 思いながら上半身を起こした所で、浴衣の帯が無くなっていることに気が付く。手探りで、普段は探さないような場所を探る。
 探りながら、自分自身の寝ぼけ具合に呆れる。
 が、掛け布団の上、殆どシーツに隠れたような場所から、帯は見つかった。

「……」

 ――どんな寝相やねん。

「先輩」

 振り返ると、学内では見慣れた、つまり、自分の部屋に居るはずの無い人物が、ガラスのコップを持って立っている。
 推理ものならばここで、『犯人は、お前だ!』とか言うべきなのだろう、か?

「密月先輩――寝起き悪いんですね。はい、牛乳。持てますか?」
 それくらいは大丈夫、と頷く動作が、必要以上にオーバーアクションになる。それは分かっているのだが、力加減が操作できない。
 こくこくと頷く、阿呆みたいな自分の手から、後輩が帯を取る。そして、冷たいグラスを渡す。

 ぱちぱちとまばたきしながら、その仕草を見ていた。

 手に伝わる、冷たさ。
 少しの湿り気。

 彼がこちらを見返す。
 少しの戸惑い。

 瞬間さまよった視線が、おそらく碧に映る、自分の瞳に注がれている事がわかる。
 そういえば、昨夜。
 それを彼は、深い湖水のようだと言ってくれた。

「おおきに」

 嬉しかったので、微笑む。
 彼が困ったように、視線を下ろす。
 ぼやけた頭で、自分が何を喜んだのかを考える。
 熱を帯びたようにぼんやりした昨夜の記憶の中、彼に与えた迷惑を、ささやきの――いや、自分の闇を見つめ返す。
 コップを満たした乳の色は白く、なじみの味がした。
 冷たさに、少しずつ目が覚めていく。

「所で先輩」
 すねたように、後輩が口を開く。
 尖らせると可愛いよ、と、心の中で思う。
「? 何?」
「それはこっちの台詞です。何で冷蔵庫の中、牛乳しか入ってないんですか。それもなんか、丁寧に三社くらい……」
「あ、あー……」
 確か今、ロングライフのがひとつ、“おいしい牛乳”がひとつ、あと、なんだかよくわからないけど低音殺菌のがひとつ、特売だったから。
「何納得してるんですか」
「いや、確かに多いなぁと」
「多い少ないじゃなくて! 牛乳“しか”無いのが問題なんですって!」
「あ、ああー……」
「ああじゃなくて」

 栄養偏りますよ。
 胃の腑の奥から吐き出すかのように、長いため息をついたあと、後輩が言う。
 是とも非とも言わず、彼を眺める。

 こころにはふしぎと、なにもわかない。

 愛情も
 罪悪感も
 いとおしさも
 くるしみも欲情も

 ――何も。

 ただ、懐かしさだけが胸にあって、以前も、『誰か』を、こんな風に困らせた、とだけ思う。
 今年の桜を見て、おととしの桜を思い出すようなものだ。

「帯、うちが解いたん?」
 そっと、落とすように尋ねる。
「いえ」
 そっと、拾うように答えが帰る。
「苦しそうだったから、――俺、が」

 ああ。
 沈黙の中、瞬く自分を、彼がどう見たか。

「そう、……でしたか。有難う」

 出来るだけ、なんでもないことのように、言う。言って、微笑む。なるべく、自然に。
 ああ。
 そんな風に張り詰めた空気で。
 きゅっと唇を噛み締めて、眉をひそめたりしないで。

 ――苛めたくなるから。

 耳朶を通って、何かが流れていく。
 さらさらと。
 季節の匂いを乗せた、――心の何かを、くすぐる音。
――――――――

 PLより:
 はじめ、「後輩」の子にはイメージしたPCさんがいらしたのですが、特に誰とも指定しない方向で。
 個人的には、密月の冷蔵庫の中身とか、なんかよくわからんボケ具合とか、このプラリアで始めて知ったので(待てよPL)、それを出したくて、掲載許可も頂いたので(使用許可といい、快く有難うございました……!!)サルベージしました(お蔵入りさせていた<某Mixiではチラリと乗せましたが)。

 因みに蛇足ですが、PLは(PCの出身地である)新潟へ在住したことも、訪れたことも無いので、ゲーム期間中……は無理でも、一度はたずねてみたいな、と思っています。
 新潟プライベとかないかな(無いです、っていうかあっても行けません)。

 ういす。
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