*PBMを遊ぶ人のゲームメモ。架空世界の話メイン。
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Flower language-6
2007-05-18 Fri 11:01
 花言葉プラリア6本目です。拍手有難う御座います! って、花言葉プラリアに頂いた拍手なのかどうなのかは分からないんですが(笑)。

 さて、そろそろストックが無くなって来ました! 週末までは平気で保つと思ってたんだけどなぁ(笑)。今回は、東京OZ学園つながりの、天枷るーしーさん。あまかせ、という、お名前の響きが凄く好きです。む、無断借用済みません……(汗)。
 修正すべき箇所があれば、お知らせいただけると嬉しく思います。



Rose periwinkle
***
 図書館の片隅で、見知った顔に出会った。
 穂積あまね(ほづみ・―)は、足音を気にして歩を止める。日当たりの良い窓際の席に座る少女は、同じ特設校の天枷るーしー(あまかせ・―)だ。声をかけそびれたのも、足を止めたのも、彼女が本当に真剣に、手元の本へ視線を落としていたからだった。
 その肩にちょこんと座って、何かもぞもぞとやっているシマリスは、確かチコと言っただろうか。
 黒髪の下、青い瞳を隠すレンズは、図書館という場所にも、読書という行為にも、そしてるーしーにも、とても良く似合った。
「あ……」
 ふと、一際強く風が吹き、軽く挟んでいただけだった栞を飛ばした。
 あまねは歩を進め、それを拾ってやる。
「有難う御座います」
 丁寧な口調で礼を言うるーしーに、あまねは先輩の顔で微笑んだ。
「こちらこそ。先日はアリガトね」
「え?」
 礼を言われるようなことをしただろうか――そんな表情で視線をゆらしたあと、「ああ」と、るーしーは笑った。
「いいえ。それこそ、こちらこそ」
「本、好きなの?」
「はい」
 ハードカバーに栞を挟みなおすと、それを一旦閉じて、るーしーは答える。
「両親が……蔵書狂って言うんでしょうか。本が沢山ある家で……いつのまにか読書が好きになっていました」
 両親の影響なんでしょうね、と、笑うるーしーに、あまねは「そう」とだけ言った。
「……そういう思い出があるのは、いいね」
 言いながら、チコに向けてそっと指を伸ばす。触れぬ所に置かれたそれを、チコは僅かに警戒したのか、チチッと鳴いた。肩をすくめて指を離すあまねの様子に、るーしーはもう一度笑う。
「はい」
 日差しが暖かい。るーしーの喉元で、サファイアと鎖が、光を受けて美しく光る。
 恐らく、彼女の中の思い出も、そんなふうに輝いているのだろう。

 あまねは深く、息を吐いた。

***
 日日草
 花言葉「優しい思い出」
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