*PBMを遊ぶ人のゲームメモ。架空世界の話メイン。
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Flower language-2
2007-05-16 Wed 01:19
 昨日に引き続き、「花言葉で短いプラリア」シリーズ(というものを私が勝手に作った)2回目です。ネタが尽きるか、私が飽きるまでやります。あと、リアが届くまで(笑)。

 本日は、東京OZ学園より、日輪ヒヨリさんをお借りしました。
 おかしなところがあったらば、お知らせいただけると有難いです(無断借用みません)。こっそり。



Freesia
***
 その日の早朝。
 東京OZ学園の談話室で、日輪ヒヨリ(にわ・―)は珍しい人物を見かけた。
 白いマグカップを片手に、ひとり窓際に佇んでいる。外に咲いていた花は季節を終え、とうに散ってしまったのに。どこか寂しそうに見えるのはそのせいだろうか。思いながらも、ヒヨリの目は、つい彼の背が、窓枠の随分上の方まで達していることに集中してしまう。
 穂積あまね(ほづみ・―)。
 始めて出会った時、少し驚いてしまった。
 ヒヨリも決して、背の低い方ではない。むしろ、自分より背の低い少女を――時には男子学生すら、見つけ出すほうが困難な程、背が高い。だから、「見上げる」ことが出来る身長の彼がOZ学へ訪れてくれたことは、二重の意味で嬉しかった。
 大したことでは無い。
 大きな意味を持つことではない。けれど、つい、目で追ってしまう。他の生徒たちの身長と見比べて、どれくらい高いか、いちいち確認してしまうのだ。
「……日輪さん?」
「あ、おはようございます、穂積さん」
 不意に声をかけられ、ぴんと背筋を伸ばして、ヒヨリは答える。驚いた弾みに、ウエーブの掛かった、柔らかなロングヘアが揺れた。あまねがくすりと笑ったのを見て、先ほどまでの表情が少し暗かったのだ、ということを、ヒヨリは確信する。
 きゅっと拳を握り締めて。ヒヨリは意を決する。
「「なにかあった」んですか?」
 声が重なった。
「「……」」
 ふ、と、笑ったのはあまねの方だった。
「……何でもないよ」
 くすくす笑いながら答えられて、僅かな居心地の悪さに、ヒヨリは頬を染める。
「ありがと」
 去り際あまねは、ポン、と、極々軽く、ヒヨリの肩を叩いて行った。励ますように。支えるように。子供をあしらうように。けれど優しく。
「行ってきます」
 その手は大きくて――青みがかったヒヨリのそれよりもずっと闇に近い、真っ黒な瞳は、やはりヒヨリよりも上の方にあって。だから、ためらいながらも自然に微笑むことができた。
「行ってらっしゃい、穂積さん」
 その日の朝、少しだけ早起き出来たことに、感謝しながら。

***
 フリージア
 花言葉「期待、感受性、純潔、あこがれ」
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