*PBMを遊ぶ人のゲームメモ。架空世界の話メイン。
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P.R-cofe.
2007-04-15 Sun 12:05
 あまねプラリア。ばっかりでごめんなさい。幕間にもう一本。裏にあったやつを引っ張ってきました。だらだらと独り言です。
***

No.P×OXX43 担当:Sie
「琥珀のように」
(このプライベートリアクションは、以下の行動選択肢を選ばれた方の全てに送られています)
■プラリアを読む
――――――――
 馬鹿馬鹿しいと嘲笑するだけの時間を
 ぼくに下さい

 冬の朝、太陽は随分と寝坊だ。
 瞬間湯沸かし器のスイッチを入れて、お湯が沸くまでの時間、ぼくは粉の珈琲と、塊になった砂糖を用意する。自室に居るときの、いつもの日課。
 学生寮に移ったのは、確かまだ、10代の頃。
 ミツと同じ部屋に居たのは、はて、合計でどれくらいの長さになるのだろうか。1年を数えたことは確かだと思うが、そこから先は思い出せない。あの子のために祖母が用意した部屋は少し特殊で――二人で過ごすにも尚広かったが、未だに、あの子はあそこに居る。独りで。
 学生寮は、ぼくに丁度いい狭さで、たまに頭をぶつける程度の不便さしかない。
 回避するには頭を少し下げればいいし、年が明けたら、八十神に来てから何度目かの――辛うじて一桁に留まっている回数の引越しをしてもいいと、そうぼんやり考えていた。特設校が管理している寮もあるらしいから、それを利用するのも手だし、春には卒業するのだから、その都合に合わせたって構わない。
 手の中には幾つかの資格があったけれど、それを生かす職業はまだ考えても居なくて、それは卒業を間近にした学生としては少々、おかしいレベルの遅さだと言えた。もう暫く、学生をするのも良いのかも知れない。そんなことが頭を過ぎるくらいには。
 実際、研究室の教師からは、上に進む道を薦められては、いた。
 独りでも生活には困らない。
 困らない、が――はて。
 数年前までは、何の疑いもなく、八十神で教職に就けばいい、と、考えていたそれも、囁きが現れてからは、ひどく不安な進路になってしまった。問題を起こしても頸にならないとしたら、それは八十神の中だけであろうけれど、それに甘えるのは、砂地に住居を構えるような、そんな不安定さを、ぼくの足元に産む。
 どちらにしても。
 このまま、不安定なまま進むしかないのだ。
 下らないことを考えながら、ごぼごぼと沸き始めたお湯をマグ・カップに注ぐ。
 取り扱い注意、と、フランス語で書かれたインスタント・コーヒーは、不思議なくらい薫り高い。
 ぼくは目を閉じる。ブラックのままのそれ。甘みを感じない。が、砂糖を入れ始めるとどこまでも注いでしまう。だから、そのままで口にする。苦味。その奥の、深さ。
 口に含んだ琥珀を、口の中で転がす。

 さて。

 カレンダーを見ると、午後の予定にアルバイトがひとつ。
 午前中に提出するレポートは仕上げてある。鞄の中に、分厚い手帳を放り込んで、クローゼットを開ける。
 引っ越すときに厄介なものがあるとしたら、幾つものガラス瓶だろうか。箱につめれば良いのだが、グラスのままの壜で無ければ、在る意味が無い。――暮れまでには一度、整頓する必要があると考えて、一体どれだけのモノを整理し損ねて今まで来てしまったのだろう、と、苦笑する。
 馴染みのシャツ。
 黒い靴下。
 使い慣れたものを見極めようとして、眼鏡をかけ忘れたことに気付く。
 道理で視界が何重にもぼやけるはずだ。――視界がクリアーになったところで、見逃してしまうものはたくさんある。例えば、例えば――自分自身の姿であるとか。

 振り返り見れば、自分の愚かさにも気づくことが出来るのだろうか。

 10万年という時間をかけてたどり着いたはずのここは、未だにおぼろげなものに覆われていて、愚かさを笑うことも出来ない。
 そんな、朝。
 ぼくはコーヒーを飲み干した。
――――――――

□PLより:
 そう言えば就職先を考えて無かったYO?! と思って書いたと思うんですが、途中で放り出していたものです(苦笑)。
 ゲーム内部の時間で言うところの、年明け前の話ですね。

 いっそ年表でもこさえるべきか。
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