*PBMを遊ぶ人のゲームメモ。架空世界の話メイン。
http://unnmei.blog57.fc2.com/
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告  
Special menu
2007-01-08 Mon 20:57
 あまねプラリアです。
 ちょっとBLテイストかも知れません(うなぎに入っている山椒レベルで)。
 お嫌いな方は回避して下さいね。

 先に解説から述べますと。

 去年の終わりごろから地味~に続いていた(す、すみません、でも超たのしい!)仁義無きプラリア合戦において、青猫さんと行われていた「マスターに先んじて三吾くんを書こう友の会(※嘘です)」の……いえ、すみません、頂いたプラリアにお返し、ということを繰り返していたら、長く続いたので、ちまりと公開。
 青猫さんの方(こちらのブログ)でも公開されたみたいなので(こちらのエントリ)、こっそりと。

 青猫さんちの三吾くん(PCさん)は、情報収集を頑張っておられるので、リア上での描写は、まだないんですよね。
 なので、三吾くんを書くことにおいては、私、どのエルスマスターにも先んじてる……! と、訳のわからない優越感を感じております。アホですね、はい。そんな事言ってるのは私だけなので誤解無きよう。

 今回のは、上の話――三吾君とのやりとりで凹んだあまね、です。
 出逢い編(こちら)と、その後編(こちら)もアリ。
 未読の方は、そちらからご覧になると分かりやすいと思います。

――――――――
No.P×OXX28 担当:Sie
「独り言のように」
(このプライベートリアクションは、以下の行動選択肢を選ばれた方の一部に送られています)

■プラリアを読む

――――――――
 月の明かりが、雲に隠れた。

「ねぇ、ジン」
 闇色の瞳をそっと伏せて、穂積あまねが口火を切る。
 夜明けも近い。
 桐原灰人の部屋からの帰り道。長い影がふたつ、黒々と伸びていた。
 この男が、存外多弁で在るという事を、ジンと呼ばれた少年――十河迅は確かに、高校に入って三年目の“少年”だったのだか――そう呼ぶには艶めいた、金の髪と蒼い目を持つ男が知ったのは、そう遠い過去では無い。
 実際、あまねは迅の前ではさほど口をきかなかった、のだが。その口調から、その話題がさりげなさを装って出された深淵だと、迅は気付く。
 そんな機微に気付く程に、彼等は近しかった。
「何だ?」
 軽く投げられた答えは、むしろあまねを気遣ったもので。
 知ってか知らずか、あまねは、ふ、と、溜息を吐く。
「こないだの……――のコ、覚えてる? ちょっと――の」
 迅の回答は素早い。
「ああ。ちらりと見ただけだが覚えてるぜ。楽しそうだったな」
「……出てた?」
 顔に。と、言外に問う。
「あのあまねが悲しそうに見えたなら、そいつはよほどの間抜けだろうよ」
「……そっか」
 二人で話しているのを見かけたという迅の、笑うとも無く言うその言葉に――あまねは軽く肩をすくめてみせる。
「ぼく、何か言ってた? 彼に関して。実は、良く覚えて無いんだ」
 迅が僅か、眉をひそめる。
「“記憶喪失”か?」
「……どうかな……」
 あまねは、表情を変えずに答えた。
「忘却と喪失の違いは、自分じゃ分からない。だから“囁き”なんだ」
「……そうだな」
 不承不承頷いた迅が、言葉を続ける。
「あんまりあまねが楽しそうだったんで、狙って居るのかと思ってた。けど、そういう訳でも無さそうだったんで――ふと気になって、獲物じゃないのかと、俺が尋ねた。それだけだ」
「……」
「“今はまだね”って、楽しそうに笑ってたぜ、あまね」
「……そう」
 あまねの表情は動かない。
「ぼくが言いそうな事だ」
 迅の視線が、あまねをそっと撫でる。
 あまねが貝の様に口を閉ざしてしまえば、迅の追求は無い。だから沈黙が落ちた。
 たいしたことじゃない。
 そう口に乗せようとして、あまねはことごとく失敗していた。
「……ジン」
 吐き出すように。
「……独りにしてくれないか」
 あまねが口を開く。
 僅かな沈黙を破ったのは迅で。その声は低く――しかし何の色も纏わずに落ちた。
「……本当、に?」
 水面に輪が、広がるように。
 すうっと、何かが広がる。
 どちらも何も喋らない。肯定も、否定も、どちらの口からも発せられなかった。
「……すまない」
 あまねが、ぽつりと言う。
「……」
 その背中に、手足に、全身に。
 漂う気配を、迅は拒絶とは受け取らなかったし、事実、あまねは迅を拒まなかった。
 迅の前で。
 迅には、あまねは素直であるように、迅には感じられる。その判断規準に規格はない。ただ、本能がそう言う。
 このけだものは、ここで。自分の前では嘘をつかない、と。
 だから、自分の前で全身の力を抜きうなだれる――黒い獣に何があったのか、それは分からなかったけれど。

 いつもは二手に分かれる岐路に立つ。
 迅が、何も言わずに、あまねの帰途にそっと足を向けた。
 あまねも何も言わない。同じ方向に、ふたつの影が伸びる。

 雲に隠れた月が、再び照る。じきにそれは、日の光に隠れるだろう。

 けれど、そこに。
 見えない光は、灯り続ける。
――――――――

■コレだけ呼んでもつまらなさそうですが(汗)。
 迅くんとあまねの会話は、「言葉は少ない」という設定なので、口数が少ないのがポイントなのですが、凹めば凹むほど口数が増える模様。……たぶん。書いていて楽しゅう御座いました。

 通し番号は後からつけたので、実際はもう少し若い番号になる予定でした。たぶん、25くらい?(あんまり変わりませんね)
別窓 | 【運準】プラリア | コメント:0 | トラックバック:0 
<<Private Reaction | 蘇生 | The connection with the person>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| 蘇生 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。