*PBMを遊ぶ人のゲームメモ。架空世界の話メイン。
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Private Reaction“s”-3
2006-11-06 Mon 01:10
 甘利はるきさまのお題サイト、[リライト]さんから、お題をお借りし、それに沿って散文的プラリアを書く、という企画の続きです。えっと、3回目。
 プラリアで、ちゃんとタイトルを付けて、通し番号を付けているのは12本目まで行ったのですが、この短いのを足したら、そろそろ……ええと、20本?

 用法要領を良く守って書くといいよ私(苦笑)。

 短いものを乱立させるより、中身のあるものを一本、ということをやってみたいですが、う、うーん(汗)。
 書きながらたまに、凄くつまらないものを書いている気になって不安になったり、も、しないこともないですけれど、こういう仕事は大好きです。えへへ。

 今回は、秋月さんちのお嬢(PC)さんに登場頂いています(確認&使用許可、ありがとうございました!)。
 いちばんはじめに、お友達登録してもらった女の子の後輩。なんですね。そういえば。うん。

 本文は折りたたんであります。宜しければ続きからどうぞ。
■「分かっているのに止められない」

 昼間の温室は、暑い。
 分かっていたが、それでも。それでも、この場所が良かった。
 真夏ほどは暑くない気温が、そのうち暖かく感じられるのだろうか。湿気を帯び、土の匂いを孕んだ空気は、そっと密月の頬を撫でた。
 文庫本は、今、182ページを過ぎたところ。
 100ページを過ぎたところで、一度眠ってしまった。
 軽い昼食を済ませ、誰も居ないこの場所で、湿度に身を任せていると、自分も植物になったような気分にさえ、なる。

 濃い、薄い、淡い緑は、世話をする人の丹精を思わせて、それでいて押し付けない。
 それが、密月には心地よかった。

 と、静かな足音。

「……先輩?」

 明るい黒髪が二束に、清楚な印象で結ばれている。
 黒いふちの眼鏡は、彼女を少しだけ硬質に見せたけれど、遠慮がちにかかった声は、確かな、けれど遠慮がちな――彼女らしい親愛が込められていた。それが、密月には心地よい。

「うん。休憩?」

 こくり、と頷かれて。
 当たり障りの無い、けれど気になっていたことを、ひとつふたつ尋ねる。頑張ってはるね、と言うと、肯定ではなく、遠慮でもなく、「頑張ります」という答えが、ゆっくり返ってきた。

 うん、と、頷く。
 先輩は。
 先輩は、大丈夫ですか、と、尋ねられて。それは、密月と彼女――久世悠の間では、少しだけ珍しい会話であったのだけれども、酷く当たり障りの無い、日常の会話として、そんな話題が出て。

 うん、と、頷く。

 ほほえみ、けれど少しだけ俯いてしまって。
 読みかけの文庫本を、ぱたりと閉じて、「頑張る」と。

 分かっている。

 あそこでのことは、告げられないようなこと。
 分かってはいたが、それでも。
 それでも、あの場所が良かった。

 ――分かっているのに。

 そんなことを思いながら、けれど微笑んだ、ある昼下がり。

***
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no.9:連想とか良かったこと。
密月さんPL・Sieさんが、プラリアにハルをお招きくださっているのでトラバです。(ありがとうです。)何となく、勝手に思うことですが、密月さんとハルの間柄って、”でも、やさしい”、みたいな感じがいいなぁ、と。何でも話すとかずっと一緒に居るとかとは違うけど、... …
2006-11-07 Tue 00:28 月下帳
| 蘇生 |
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